社会福祉法人 慶宗会
千年希望の杜 大和郡山
( 特別養護老人ホーム )
近年の介護現場では、業務の負担軽減や効率化を目指して、最新デジタル機器などを積極的に導入する施設が増えているようです。社会福祉法人 慶宗会が運営するユニット型特養「千年希望の杜 大和郡山」でも、最新技術を積極的に活用し、働きやすい環境づくりを進めているとのこと。介護の仕事に初めて携わる方も安心して働けるよう、教育サポートにも力を注いでいるらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます。
- 形 態
- 特別養護老人ホーム
- 所在地
- 奈良県大和郡山市/郡山駅
- 定 員
- 60名
玄関
「千年希望の杜 大和郡山」へのアクセスは、「近鉄郡山駅」からバスに乗り、「矢田東山」バス停で下車して徒歩3分。近隣に無料の職員用駐車場が用意されているため、ほとんどのスタッフが車通勤だそうです。玄関で迎えてくれたのは、2021年の施設のオープン時から活躍する相談員さん。「ようこそ!今日はゆっくり見学していってくださいね」。
エントランスロビー
まずは、エントランスロビーで施設長にお会いしました。「施設長はとても柔軟で、介護現場の経験も豊富な方なので、スタッフの想いや入居者様のニーズをよく理解しています。当施設では季節行事に力を入れているのですが、新しい企画も施設長がGOサインを出してくれるので、お正月にはこちらの杵と臼を準備して、餅つき大会を盛大に行いました」と、相談員さん。とても素敵な施設長ですね!
廊下
「こちらのケアマネージャーはコーヒーの自家焙煎が趣味で、ときどき喫茶イベントを開催してくれるんですよ」と、紹介してくれました。趣味を活かして、入居者様に喜んでいただいているのですね。「ええ、先日はラテアートも披露し、入居者様からとても好評でした。通常業務だけでなく、イベントやレクリエーションの企画・開催を通してやりがいを感じることも多いです」と、ケアマネージャーさん。
ユニットのキッチン
お次は、ユニットのキッチンへ。調理器具が充実していますね。「当施設はユニット型の特養として、入居後もご自宅と変わらない暮らしを支援する方針で、食事の時間にはご飯をユニットごとに炊飯し、汁物もこちらのキッチンで調理しています」。入居者様の生活習慣を尊重でき、入居者様同士が家族のような交流を深められるところがユニットケアの良いところなのだとか。
居室
お次は、居室を案内していただきました。「こちらは、入居者様の夜間の状況をリアルタイムで把握できる見守り支援システム『眠りSCAN』で、全居室のベッドに導入しています。こちらのセンサーが、睡眠中の呼吸や心拍などを測定し、スタッフは連携するタブレット端末の画面から確認できるため、人手の少ない夜勤時の安心・安全につながっているんですよ」。
居室
タブレットも各ユニットに導入されているのでしょうか。「ええ、記録業務はすべてタブレットで行います。ユニットケアは、入居者様も職員も少人数制ですから、最新技術を活用することで、業務の効率化や負担軽減を実現してるんです。入職後のOJTでは、基本的な介護技術の指導はもちろん、このような機器の操作手順なども丁寧に指導するので安心してくださいね」と、相談員さん。
研修室
研修室を覗くと、介護スタッフさんがオンラインで「ユニットリーダー研修」を受講していました。「業務貢献につながる外部研修は勤務扱いとなり、研修費用も施設が負担しているため、ユニットリーダー研修の修了者が年々増えています。また、各委員会が中心となって開催する施設内研修も充実していて、研修は原則勤務時間内に開催されるので無理なく参加できますよ」。施設内研修も外部研修も受講率が高いそうです。
ユニット共有スペース
つづいて、子育て中のスタッフさんたちを紹介していただきました。仕事と子育ての両立は順調ですか?「はい。子どもの行事にはなるべく参加できるように配慮してもらえますし、子どもの急な体調不良でお休みをしても理解があります。介護部門にはパート勤務を選択しているママさんが多く、それぞれが希望する時間・曜日・日数で無理なく活躍しています」と、皆さん。
医務室
お次は、看護師さんが勤務する医務室へ。「入居者様の中には、経管栄養などの医療依存度の高い方や認知症が進行している方もいらっしゃいますが、経験豊富なベテラン看護師が活躍しているので安心です。スタッフの採用では、年齢やキャリアよりも向上心を重視しているので、定年を迎えた70代のスタッフもいますし、看護大学に通う10代のアルバイトもいるんですよ」と、相談員さん。多様な人材を受け入れているのですね。
職員食堂
つづいて、相談員さんおすすめの職員食堂を案内していただきました。「職員食堂では、栄養バランスの取れた利用者様と同じメニューを職員価格(朝食180円・昼食320円・夕食320円)で食べることができ、多くのスタッフが利用しています。各ユニットには介護スタッフ専用の休憩室も完備されているので、食後の休憩ものんびりできます」。
廊下
最後は、多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「残業がほとんどなく、休みの希望も通りやすいため、ワークライフバランスを大切にできています。また、風通しの良い人間関係も働きやすさにつながっていて、役職や部署に関係なくさまざまなスタッフが自由に意見を交わすことができる職場なので、新人さんも馴染みやすいと思います」と、皆さん。それは安心です。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。最新技術を積極的に活用する特養、いかがでしたか。
- うわさ通り、見守り支援システムの導入や介護記録の電子化など、最新技術を取り入れて業務の効率化や負担軽減を実現していました。一方で、人でなくてはできない入居者様との関係づくりや、アイディアを形にしていくことなどにスタッフの皆さんが力を注いでいて、施設行事やレクリエーションを充実させていることも印象的でした。
――教育サポートはどうでしたか?
- 入職後は、同じユニットの先輩が日替わりでサポート役に付き、業務に慣れるまでマンツーマンのOJTを行ってもらえるそうです。施設内研修も充実していますし、外部研修にも参加しやすい体制が整っている上に、介護福祉士などの資格取得も応援してもらえるのだとか。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 季節行事やレクリエーションがとても充実しているので、行事の企画や司会進行などが苦手という方には合わない職場かもしれません。行事は大人数のほうが盛り上がるので、ユニットごとではなく施設全体で開催することが多いそうですよ。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- スタッフの皆さんのお話から、施設長がとても柔軟な方で、信頼を寄せられている印象を受けました。施設行事の内容も、「入居者様が楽しい時間を過ごせるかどうか」を一番に考えて企画しているそうで、行事開催にやりがいを感じているスタッフさんがたくさんいました。
きれいなハード面と最新設備が整ったユニット型施設で働きたい方
入居者様の笑顔を引き出す行事やレクリエーションを企画・開催したい方